たるこすの日記

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リアルからバーチャルへ、バーチャルからリアルへ

0. はじめに -東大卒が教える高校数学の考え方-

このブログについて

 このブログは以前GitBookで公開した「現役東大院生が教える高校数学の考え方」という本の内容に加筆修正を行ったものです。 GitBookでは数式が表示されなくなってしまったため、こちらのブログに移行することにしました。

 このブログでは、高校数学の問題に対する考え方、解き方を解説します。 高校数学を解説した本はたくさん出版されていると思うかもしれませんが、本書の内容はかなり違います。 一般的な参考書では個別の分野・個別の問題に関してその解き方や解説が書かれています。 一方、本ブログでは個別の分野に絞らず、すべての数学の問題に通じる根本的な考え方、解き方を解説します。

 高校数学について、その根本的な考え方を解説した本というのは私はほとんど見たことがありません。 また、学校や塾などでもこれらの部分を解説してくれる先生はあまりいないのではないでしょうか?  少し大げさかもしれませんが、この根本的な考え方というのを自然に身につけている人が数学が得意な人、数学のセンスがある人、と言われている気がします。 逆に言えば、考え方を身に付ければ、だれでも「数学のセンスがある人」になれるということです。 本ブログは、この本を読んでくださった方が数学に対する考え方を身に付けられることを目的としています。

この本を書くきっかけについて

 大学への入学後、高校数学の根本的な考え方(本書で伝えたいこと)を高校生に教えたいと思い、個別指導塾のアルバイトを始めました。ですが、個別指導塾では教える時間数が圧倒的に足りないため、個々の分野を教えることで精一杯になってしまいました。さらに、もし教えることが出来たとしてもせいぜい数人の生徒に対してです。これではダメだ、ということで本にして伝えるのが一番良いと感じました。

 2つ目のきっかけは、『数学ガール』に出会ったことです。『数学ガール』は今まで読んだどの本よりも、数学を面白く伝えてくれました。まだ読んだことの無い方は是非読んでみてください。その『数学ガール』の作者の結城浩さんが、Web上で数学のお話をいろいろと発信されていることを知り、私もWeb上で発信したいと思うようになりました。

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

数学ガール (数学ガールシリーズ 1)

 最後のきっかけは、ポリア著『いかにして問題をとくか』を読んだことです。『いかにして問題をとくか』では、数学の考え方、解き方が解説されています。とてもいい本なのですが、古い本なので文章がすこし読みにくいです。文章が読みにくいために内容が多くの人に伝わっていない、というのはとてももったいないことだと感じました。そこで、文章をわかりやすく書き、解説したい と思うようになりました。そのため、本書の内容は『いかにして問題をとくか』の内容を踏まえた上で、私自身の考えを付け加えたものとなっています。

いかにして問題をとくか

いかにして問題をとくか

この本に対するご意見

 この本もしくは筆者に対するご意見・ご感想・ご質問などがありましたら、ブログへのコメント,email,twitter等でお送りください。 面白かった、よくわからなかった、など一言だけでもいいので、感想を聞かせていただけるととても嬉しいです。よろしくお願いします。

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