Windows 10 「フォト」アプリの新機能 Story Remix がすごい
こんにちは、たるこすです。
Windows 10 の「フォト」アプリの新機能 Story Remix (ストーリーリミックス)をご存知でしょうか?
画像や動画からムービーを作ることができる機能で、以下のようなムービーが簡単に作成できます。
Story Remix で作成したムービー pic.twitter.com/1jHWHxa7YI
— たるこす (@tarukosu) 2017年11月12日
かなりすごい機能なのにまったく話題になっていなくて寂しいので、使い方を簡単に紹介したいと思います。
素材集め
まずは、ムービーの素材となる画像や動画が必要です。普段は息子の写真や動画を使っていますが、今回はデモ用に猫の映像を使います。以下のサイトから、動画と画像をそれぞれダウンロードしました。
フォトアプリで表示
フォトアプリを立ち上げ、左上の「コレクション」を選択すると画像や動画の一覧が表示されます。
ここに表示される画像は、「フォルダー」メニューで設定したフォルダに含まれているものになります。表示するフォルダを追加するには「検索する場所を選択する」をクリックして設定してください。
素材として使う画像や動画は「フォルダー」メニューで設定されているフォルダに移動するか、画像や動画があるフォルダを追加するかして、「コレクション」での一覧に表示されるようにしてください。
Story Remix を始める
左上のメニューで「コレクション」または「作品」を選択すると、右側に「作成」というメニューが表示されます。「作成」をクリックし、さらに「ビデオのリミックス」をクリックします。もし、これらのメニューが表示されない場合は「フォト」アプリのアップデートを試してみてください。
まず、リミックスに使う素材の選択です。使いたい画像や動画にチェックを入れ、「追加」ボタンを押します。
なんと、これだけで自動的にムービーが作成されてしまいます。映像の切り替えはちゃんと曲のタイミングに合わせてくれます。
自動リミックスで作られたムービー(音が出ます) pic.twitter.com/z7SeBUdCNq
— たるこす (@tarukosu) 2017年11月12日
気に入らない場合は「自動リミックス」ボタンを押すと、別のアレンジでムービー作成をやり直してくれます。
ムービーを編集する
自動で作成されたムービーをベースに、手動で修正を加えることもできます。「ビデオの編集」ボタンを押すと、編集画面が表示されます。
編集画面では以下のことが行えます。
- 全体設定
- テーマの変更
- 音楽の変更
- 写真や動画の追加・削除
- 並び替え
- 素材の編集(共通)
- フィルター(色味の加工)
- 文字の表示
- モーション(カメラ移動)
- 素材の編集(写真)
- 表示時間の変更
- 素材の編集(動画)
- トリミング
- 3D 効果(3Dエフェクト)
「3D 効果」というのが Story Remix 最大の特徴だと思うので、詳しい使い方を紹介します。それ以外の機能はそれほど複雑ではないので、試してみれば使い方はわかると思います。
3D 効果を使ってみる
「3D 効果」は動画素材のみに使える機能で、動画に 3D のエフェクトを付け加えることができます。エフェクトを付けたい動画を選択し、「3D 効果」をクリックすると編集画面が表示されます。
2017/11/12 時点では、55 種類のエフェクトが用意されていました。エフェクトには、画面全体に表示されるものと、画面の好きな箇所に表示できるものがあります。(今のところ、どちらのパターンなのかは試してみるまで分かりません)
ここでは、「風船」というエフェクトを使ってみます。右側のエフェクト一覧から「風船」をビデオ内にドラッグ&ドロップすると、エフェクトが追加されます。
この状態で下の再生ボタンを押すと、以下のようになります。風船は画面内の決まった位置に表示されているというのがわかると思います。
3D効果のテスト
— たるこす (@tarukosu) 2017年11月12日
ポイントへのアタッチなし pic.twitter.com/iwKbNScZsO
ここで、右側の欄の風船のエフェクトで「ポイントへのアタッチ」をオンにし、いかりマークを猫の頭の位置に置きます。
こうすると、以下のようになります。
3D効果のテスト
— たるこす (@tarukosu) 2017年11月12日
ポイントへのアタッチあり pic.twitter.com/PPpn7mUsJv
これ、すごいですよね!
猫が動くのに合わせて風船の表示される場所が移動しているのがわかると思います。
ポイントへのアタッチを使うと、いかりのマークを付けた所のものや場所をトラッキングして、その位置との相対位置を保つようにエフェクトが表示されます。動きが早すぎたり特徴が少なすぎたりするとうまくいかないこともありますが、基本的には何に対してもアタッチさせられます。
完成したムービー
先ほどの 3D 効果に加え、動画のトリミング位置や文字の表示などを変更することで、冒頭で紹介したムービーが完成しました。
Story Remix で作成したムービー pic.twitter.com/1jHWHxa7YI
— たるこす (@tarukosu) 2017年11月12日
おわりに
今回紹介した Story Remix が発表されたのは Build 2017 というマイクロソフトのイベントだったのですが、そこで紹介されていたデモでは「Remix 3D」で公開されている 3D モデルを利用できていました。2017/11/12 時点ではその機能はまだ利用できませんでしたが、そのうちアップデートされて利用できるようになるでしょう!
今後のアップデートにも期待したいと思います。