たるこすの日記

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リアルからバーチャルへ、バーチャルからリアルへ

Tokyo HoloLens Meetup vol.4 参加報告

こんにちは、たるこすです。

2017/7/15(土)に開催された、Tokyo HoloLens Meetup vol.4 に参加しました。 hololens.connpass.com

前半のセッションについて、簡単に振り返ってみます。

「俺たちが作るべきMR」ゆーじ@yuujiiさん

前半は例のハッカソンでの作品コンセプトや開発体制、プロジェクト管理などについてのお話しでした。

後半は Unity を使った HoloLens アプリ作成の手順についての解説で、ノンコーディングでクマを動かせるアプリが出来上がりました。

HoloLens を持っているけれどアプリをまだ作ったことがないという方は、是非スライドを見ながらアプリ開発に挑戦してみてください。

「ARもVRもMRもまとめてドドンドーン!」 前本 知志@peugeot106s16さん

数年前から Kinect と Unity を使っていろいろとアプリを作ってきているとのことでした。

HoloLens, Kinect, Tango などの複数デバイスを連携させて活用する際には、全デバイス共通で基準となる座標系を持つというのが大事になります。

前本さんは、マーカを印刷した紙を基準として座標系の共有を行われていました。Kinect の場合は depth の情報を使い、Tango の場合は Vuforia を使った画像認識によって基準となる座標系からみた自身の端末の位置を計測しているとのことです。

「多人数同期MR体験を実現するプラットフォームDAHLES」MIRO@MobileHackerzさん

N 高等学校の入学式で使われた、多数の HoloLens の位置同期やコンテンツ配信などを行うシステムである DAHLES について、解説していただきました。

HoloLens を大人数で同時に使う際に起こる様々な問題をもの凄い技術力で突破されていました。

DAHLES の機能その1 大域自己位置ポジショニング

HoloToolkit で実装されているシェアリングは HoloLens の機能であるアンカー(World Anchor) を利用しています。 アンカーは Depth ベースで位置の検出を行っているため、マップができていない場所にあるアンカーはマッチさせることができない、広い空間では使えない、といった問題点があるとのことです。また、似た地形を間違えるということも起こります。

そこで、可視光ベースのマーカとアンカーを組み合わせ、その中の信頼度の高いものを使うことによって、正確に自己位置認識を行えるようにしたそうです。

DAHLES の機能その2 無線ネットワークトラフィック管理 非対称コンテンツデリバリー

多数の HoloLens に対して無線でコンテンツを配信するために、独自のトラフィック管理・配信や輻輳防止のための通信タイミングの管理などをされているそうです。

DAHLES の機能その3 HoloLens端末 運用管理

使用する端末が多いと運用管理が非常に大変になってくるそうで、アプリのアップデートや死活監視などの機能があるそうです。

また、HoloLens を装着してもらう際には、「こう見えていれば正解」という画面を装着案内時に出しておくのが良いとのことでした。

私もデモアプリを見せた際に、うまく見えているのか見えていないのかがわからず困ることが度々あるので、そのような工夫を実践してみようと思います。

全体の感想

前半のセッションでは技術的な話が多く、とても面白くてためになる内容でした。また、後半の懇親会では、LT やデモアプリの展示をたくさんの方がされていたのが印象的でした。仕事、プライベートの双方で HoloLens 開発をしている人がどんどん増えているように感じられ、非常に刺激を受けました。

また、何名かの方に私のブログを見ていると言っていただけて、とてもうれしかったです。これからも積極的に情報発信して、ホロレンズコミュニティを盛り上げていけたらいいなと思っています。