7. その他のトピックス -東大卒が教える高校数学の考え方-
この章では、いくつかの単発のトピックを書いていきます。
7.1 おすすめ勉強法(教科書の読み方)
ここでは、おすすめの勉強法(教科書の読み方)について書いていきます。
予習・復習のどちらの場合にも、教科書を読むという事はとても重要です。 特に数学では分からないことがある場合には是非教科書を読んでください。
しかし、自分で教科書を読もうとしてもすぐに分からなくなってしまい、諦めてしまうことも多いと思います。 そういう場合には、次の方法を試してみてください。
まずは、どこでもいいので自分の勉強したい単元の章を決め、その章の始めから読み始めてください。 始めは比較的簡単な説明から始まるので、すらすらと読めるのではないかと思います。 ですが途中から少しずつ分からなくなって来てしまうのではないでしょうか?
わからない、と感じたら、「完璧に理解できる」と思える場所まで戻ってください。 もし自信がなければ、章の始めからに戻ってください。
もう一度読み始めると最初に読んだよりは理解が深まっているはずです。 そうすると、先程は「わからない」と思った点のうち、いくつかは分かるようになっているはずです。
そしてまたわからないと感じたら「完璧に理解できる」場所まで戻って読み始めます。 このサイクルを何回も繰り返していくことで、確実に理解は深まっていき、読めるページは増えていきます。
このサイクルは1日で何回も繰り返してもいいですし、毎日1回ずつ行なっても構いません。 ただし前回の内容を忘れてしまうほどは間隔を開けないでください。
数学には新しい概念(ベクトル、行列など)がたくさん登場します。 聞きなれない概念というのは理解することは難しく、ある程度慣れが必要です。 先程説明したサイクルを何度も繰り返し、概念の定義や仕組みになれることで、違和感なく理解できるようになるのです。