たるこすの日記

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Visual Studio 2015 で Emacs キーバインドを使う

Visual Studio 2015 で Emacs キーバインドを使えるようにする方法についての記事です。
私の環境は Windows10 + Visual Studio Community 2015 です。

参考記事

EmacsKeys のビルドとインストール

以下のリポジトリから、 EmacsKeys を clone します。

clone したフォルダに含まれる、EmacsEmulation.sln を Visual Studio で開きます。
Visual Studio Extensibility Tools が未インストールの場合は、SolutionExplorer の欄に通知が出るので、指示に従ってインストールします。

インストールができたらビルドします。
Release, x86 でビルドすると、bin\x86\Release の中に Microsoft.VisualStudio.Editor.EmacsEmulation.vsix ができています。
(Release, x64 ではビルドに失敗しました)

これをダブルクリックすれば、EmacsKeys のインストールができます。

Emacs キーバインドを有効にする

Visual Studio を起動し、 Tools > Options > Keyboard を選択します。
そして、キーバインド設定をEmacsに変更します。

f:id:tarukosu:20161127000615p:plain

また、デフォルトでは Ctrl + h が置換に割り当てられているので、後退削除(Backspace)に変更したい場合には手で変更します。

  • Replace(置換) の Ctrl + h を削除
  • DeleteBackwards(後退削除) に Ctrl + h を割り当て

Ctrl + f などが効かない場合は...

ここまででemacsキーバインドが使えると参考にしたブログには書かれているのですが、私の環境ではうまく動きませんでした。
Ctrl + f などのカーソル移動が機能しないが、Ctrl + x, Ctrl + s での保存はできるというように、 一部キーバインドが効かないという症状が起こりました。

理由はわかりませんが、この症状は devenv.exe を一度起動すれば治りました。
devenv.exe は、私の環境では以下の場所にありました。

C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio 14.0\Common7\IDE\devenv.exe

参考にしたのは、以下のissueです。

これで、快適な作業環境ができあがりました。